先日行われたプロツアーは、まさしくプロツアー『ギデオン』というくらいギデオンに溢れていました。
スタンダードにおいて素晴らしいカードであることは皆さんご存知の事でしょう。



では、果たしてギデオンはモダンにおいても活躍が可能なのか!私、気になります!
というわけで、まずはカードの性能から。

5/5のクリーチャー化・トークン生成・強化紋章
まあギデオンらしい能力。

やはりここはトークン生成と全体強化に着目して、白黒トークンなんかが思いつきます。
ただ、白黒トークンのPW枠といえばかなりの激戦区。ライバル達を蹴落としてまで、採用の余地があるのか!ちょっと考えて見ましょう。

まずはこの人。
うん。この記事を書こうと思った段階から気付いてたけど、この人真面目すぎて真面目に考えたら真面目にギデオンが入る余地なんて真面目にないです。
横に並べる戦術と+能力の噛み合い具合、−で自らトークンを出すことも可能と、フェアデッキに対しては(無形の美徳とあいまって)無類の強さを発揮します。
さすがにソリンと入れ替えるのは厳しいものがありそうです。



やはりここはこの人と枠を争って貰いましょう。

真面目な吸血鬼の登場までは白黒トークンに欠かせなかったPW。
現在では大体1枚程度の採用に収まっているようです。

ではギデオンとの能力の比較をしてみましょう。
まず、トークン生成について。
ペスのトークンは1/1と、サイズではギデオンに一回り負けています。その代わり+能力なので、自身の忠誠度を上げながらトークンを増やすことができます。

次に、強化について。
ペスの強化はクリーチャー単体で3/3の修正と飛行を与えます。出てくるトークンの殆どが飛行を持っているため飛行付与による恩恵は少ないですが、自身が生み出すトークンは飛行を持っていないため、生成能力と非常にかみ合います。
飛行による突破力が魅力ですが、チャンプブロックや除去に弱いという欠点もあります。
こちらの強化能力も+能力なので連打が可能であるのも魅力です。

一方ギデオンの強化は、紋章なのでゲーム中効果が持続し、全体に1/1の修正を与えます。トークンが4体以上並んでいればペスの+能力よりも効果が大きくなりますし、いかなる干渉も受けない強化は魅力的です。
ただし、こちらは−4能力なので出したターンに使うとギデオンを失ってしまうデメリットがあります。

どちらも一長一短ある能力なので、それぞれのもうひとつの能力を見て行きましょう。

まずはペスの奥義です。
プレインズウォーカー意外のパーマネントに破壊不能を与える紋章を得ます。
奥義までたどり着ければ並大抵のことでは負けない能力と言っても過言ではないでしょう。

続いて、ギデオンの+能力。
自身が5/5のクリーチャーとなって殴りに行けます。ペスの負けない能力とは一転して、こちらは勝ちに行く能力と言えるでしょう。



比べて見た結果。
コントロールよりに動きたい場合はエルズペス。
アグレッシブにビートダウンをしたい場合はギデオンという感じでしょうか。
どちらも非常に強力でトークン戦略と合致したカードなので、その中でどのような戦略を取るかによって採用を考えるに値するカードとなりそうです。

ギデオンがモダンで活躍する日もそう遠くはないかもしれません・・・。